フランチャイズビジネスを検討する際の「2つの視点 」

フランチャイズビジネス部

フランチャイズに加盟して、ビジネスを始める時の
 注意点
について知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

この記事の内容

フランチャイズを検討する際には、大きく分けると、「外部要因」と「内部要因」の2つの視点で検討すると良いと言えます。それら内容について、注意点とあわせてわかりやすく説明しています。

フランチャイズビジネス部

フランチャイズ(FC)を選ぶ際に、安易に、
 儲かりそうだから、、
という視点だけでは、かなり危険です。

では、どのような観点で検討すればよいのでしょうか?

いくつかのポイントがあるとは思いますが、基本は、
 内部要因

 外部要因
の2つの視点をもって判断すると良いと言えます。

内部要因としては、
 自分側の視点(自分自身や、自社)
外部要因としては、
 ビジネス環境、FC本部側といった外部側の視点
になります。

フランチャイズを検討する時には、複数の視点で検討したほうがいいんですね。

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目次

内部要因について

フランチャイズビジネス部

内部要因としては、
自身の適正、相性があっているか
 という個人的な部分と、
資金、借入れ等の財務的な面
という法人としての体力的なポイントがあります。

自身の適正、相性があっているか

フランチャイズ(FC)の業種は、飲食業やサービス業、物販など多岐にわたっています。

その中で、
 自身の適正にあっていると思われる業種、業態を選択
すべきです。

フランチャイズ(FC)といえども、日々の業務の中では、常に改善が必要です。
その際、
 自身の適正に合っているビジネス、興味、関心を持ち続けることのできる業種、業態
でないと、
 情熱をもって継続すること
が難しいという一面があります。

フランチャイズ(FC)だからといって、全てがマニュアル通りに経営できる訳ではありません。
FC本部からSV(経営指導員)が定期的に訪問してサポートするといっても、あくまで、経営の主体は、加盟店側にあります。
また、FC本部によっては、SVによる支援も期待できないケースもあります。

ですので、フランチャイズ(FC)といえども、あくまで、自身が主体で経営するという姿勢を前提に、自身が興味をもって継続的に取り組むことのできる業種、業態の事業を選ぶべきと言えます。

その為には、これまでの仕事の経験などを振り返って、
 自身がどのような業種、業態の事業に合っているのか
を整理しておくことが大切になります。

業種や業態が、自分に向いてるかって、重要なポイントなんですね。

資金、借入れ等の財務的な面

開業の際に、どれくらいの資金を想定するのかという点が非常に重要になってきます。
法人で本体の事業が別にあったり、あるいは、別会社で事業を始めるといったケースでは、銀行からの融資も得やすいという面もあります。
しかしながら、一から事業を開始するようなケースでは、融資が難航する場合もあります。

また、通常は、融資金額に相当する金額の一定の割合で、自己資金が必要になります。
つまり、自己資金がゼロでは、融資は難しいと言えます。 

また、資金計画上、初期コストの他、運転資金も必要になりますので、しっかりとした資金計画を立てた上で、融資の相談をする必要があります。

例えば、政策金融公庫には、創業時支援という制度があります。
詳細は、下記ページに記載があります。

実際に
 どれくらいの資金を用意できるか
によって、対象となるビジネスの範囲が決まってきます。

また、サービス業のフランチャイズ(FC)などで、開業資金がかなり低い設定をしているようなケースもありますが、開業資金が安くても、長期的にビジネスとして成り立たなければ意味がありません。

知り合いで、開業資金が低いという理由で、結婚相談所のフランチャイズ(FC)に加盟した人がいましたが、
 開業資金が低く抑えられるということと、継続的な売上げが期待できるということ
には、関連性はありません。
ですので、開業資金が低くおさえられる理由だけでフランチャイズのブランドを選ぶといった本末転倒のようなことにならないように注意が必要です。

外部要因

フランチャイズビジネス部

事業の優位性

フランチャイズ(FC)でビジネスをスタートして、 
 ・一定の期間、収益が望めるビジネスかどうか
 ・その事業の優位性
といった点を見極める必要があります。

ここがなかなか難しいところではありますが、少なくとも、
一過性のものではなく、長期的に集客が見込めるビジネスかどうか
が重要になってきます。

過去にも、
「10円饅頭」や「白たい焼き」
など、話題性で一時的に集客力があったものの、一過性のブームで終わってしまった事例も数多くあります。
タピオカも近いものがあります。

もちろん、同じ事業でも、運営する会社によって、その収益性が大きく異なるという面もありますが、少なくとも、
 時勢にそぐわない事業

 一過性の事業
については、避けるべきです。

どのような事業が時流に合っていて、また、ある程度の期間、集客力が見込め、結果、収益が規定できるかについて、その選定眼を磨いておくことが重要と言えます。

流行に左右される業態は、リスクがあるんですね。

FC本部の信頼性

FC本部については、正直、
 ピンからキリ
まで、様々です。
ですので、そのFC本部が信頼できるかどうかは、個々に判断してくことになります。

FC本部が信頼できるかどうかは、
・FC展開について、どのような姿勢で取り組んでいるのか
・FC店舗の数字は、実績に基づいた正しいデータを開示しているか
・FC本部の体制はどのようになっているか

など、いくつかの視点で見ていくことになります。

FC展開について、どのような姿勢で取り組んでいるのか

真摯にFC展開を行っているFC本部であれば良いのですが、中には、
FC契約は名ばかりで、実質は、食材の卸しを目的にしている
といったケースや、
加盟金からの収益を目的にしている
といったケースも少なからず存在します。

ですので、その会社が、実際、どのような姿勢でFC加盟店を募集しているのかは、非常に重要なポイントとなります。

それをチェックする為には、担当者の対応もさることながら、
その会社の社長がどのような考えで事業に取り組んでいるのか、過去の事業の経歴
を確認しておくべきです。

FC店舗の数字は、実績に基づいた正しいデータを開示しているか

FCの収益の数字を、想定でのシュミレーションデータで提示しているケースが結構あります。
シュミレーションであれば、どのようにでも記載できます。

加盟するかどうかの最終的な判断の際は、 
実際の店舗運営の数字 
で確認すべきです。
もちろん、赤字の店舗もあるかもしれませんが、それは、事業ですので、不思議なことではありません。
逆に、全店黒字の場合のほうが怪しい可能性もあります。

飲食系のFCの場合でしたら、お店の見える場所で、何日間か来店客数をチェックしても良いでしょう。
それなりの金額を投入するかの判断をする為ですので、その労力は無駄にはならないと言えます。

また、あわせて、どれくらいの件数が新規開店して、逆に、閉店数がどれくらいかもチェックしておくと良いでしょう。
ネットでも、開店閉店コムというサイトで閉店情報のチェックができます。
(もっとも、全ての店舗が網羅されているわけではありませんが)

開店閉店コム

FC本部の体制はどのようになっているか

FC本部によっては、 
 加盟店への支援体制が十分ではない
という場合も結構あります。 

つまり、加盟後はなにもしてくれないというようなケースです。 

ただ、支援をする為には、ロイヤリティーなどの負担が高くなる面があります。 

結論からいうと、ロイヤリティーなどの負担があっても、安定した収益が見込めるのであれば、そのほうが良いでしょう。
逆に、負担だけ大きくて、収益が見込めないような状況は避けなければなりません。

安定した収益を見込むには、
 集客力がある商材、サービス、営業手法
があるかどうかということにつきます。
それらをうまく活用する為、経営状態の改善の為に、SV(スーパーバイザー)がサポートするわけです。

FCを選定する為には、FC本部にそういった体制、ノウハウ、商品サービスの開発体制があるかどうかをチェックする必要があります。

まとめ

フランチャイズビジネス部

FCを選ぶ際には、上記に記載した内容を含め、いくつかの視点でチェックする必要があります。

FCに加盟したからといって、全てがうまく行くわけではなく、実際に、閉店せざるを得ないような状況になるケースもあります。

ですので、あくまで、 
 ひとつのビジネスの可能性を自身で判断して決断するというステップ
が必要なります。
また同時に、自身の経歴も振り返って、適正のある事業を選定することも大切になってきます。

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