「自由度の高いフランチャイズ」があれば知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
自由度の高いフランチャイズの中には、良心的なフランチャイズ本部もあります。
逆に、加盟店への縛りが厳しいフランチャイズは、加盟店側にとってもリスクがあると言えます。
フランチャイズの加盟契約は、基本的に、
フランチャイズ本部が有利
な内容になっています。
その内容としては、たとえば、
・営業時間
・商品、メニュー
・解約後の事業の制限(類似業種はNG)
など、いろいろあります。
その規約に違反すると、当然のことながら、
違約金の対象
となってしまいます。
本部と加盟店のトラブルについても、こういった、
加盟店に不利な内容の規約
が原因となっているケースもあります。
過去には、コンビニ加盟店が、24時間営業をやめたことによる裁判もありました。
しかしながら、フランチャイズ本部によっては、
加盟店の縛りが「ゆるい」ケース
も存在します。
正直、加盟店の縛りが「ゆるい」本部のほうが、好感がもてる気がします。
加盟店の縛りが「ゆるい」フランチャイズ
実際、
加盟店の縛りが「ゆるい」フランチャイズ
も存在します。
セイコーマート
セイコーマートは、加盟店との「共存共栄」をうたっているだけあって、他の大手コンビニ本部とは、一味違います。
つまり、
良いフランチャイズ本部である
ということです。
ただ、残念なことに、店舗の80%が直営での運営となっており、また、
・加盟店募集は、積極的ではない
・対象エリアが限定的(流通の関係で、対象エリアが限られている)
という状況です。
実際に、他のコンビニのフランチャイズ本部と異なる点としては、下記をあげることができます。
・「24時間営業は、非合理的である」という考え方。
現時点で、セイコーマートで24時間営業を行っている店舗は全体の22%です。
つまり、セイコーマートとしては、
全店一律の24時間営業は合理的ではないという見解
です。極めて、常識的な考えですね。
というか、実際、他の24時間営業にこだわっているコンビニ本部が、どうかしていますね。
ちなみに、2018年からは、半数以上の店舗で元旦休業を実施しています。
・加盟店のテリトリー権を守っている。
加盟店には、テリトリー権があるという考えのもと、店舗を中心に半径 150m以内に原則出店しない方針となっています。
他のコンビニフランチャイズ本部のなかには、売り上げが好調な店舗の近くに出店するようなケースも見受けられますので、その方針の違いは、重要なポイントといえます。
・加盟店の裁量権がある
営業時間に関しては、 7 時から 23 時の 16 時間営業を原則として、店舗の裁量に委ねています。
また、消費期限切れが迫った商品などの見切り販売についても、加盟店個々の裁量に任されています。
他の大手コンビニフランチャイズ本部の場合と、大きな違いです。
参考;コンビニ24時間営業 合理性ない
https://www.zenshoren.or.jp/gyoshu/service/190729-02/190729.html
参考;セコマのコンビニエンスストア事業について(経産省)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/new_cvs/honbuhearing/pdf/001_02_00.pdf
丼丸
丼のフランチャイズ「丼丸」も、かなりゆるいフランチャイズ本部といえます。
■ブランド概要、資料請求▼
かなり自由度が高く、
営業時間
価格設定
商品構成
も、加盟店の裁量に委ねられています。
また、店名についても、
〇〇丼丸
あるいは、
丼丸〇〇
といった名称をつけることがでいます。
なかには、「魚魚魚(ぎょぎょぎょ)丼丸」というユニークな店名もあります。
店舗の形態としても、既存の店舗との複合店、例えば、お蕎麦屋さんや焼き鳥店と丼丸といった形態も可能なため、かなり自由度が高いスタイルと言えます。
また、フランチャイズとして加盟店募集をしてますが、契約の形態としては、
ライセンス契約
に近い内容といっていいでしょう。
【参考】フランチャイズ本部(株式会社ササフネ)会長のインタビュー記事▼
画像は、下記サイトからの引用です▼。
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加盟店の縛りが「ゆるい」と何がいいのか?
加盟店の縛りがゆるいと、
加盟店側が創意工夫する範囲が広くなる
ということが言えます。
つまり、それだけ、経営の改善がはかりやすくなり、また、その結果、業績の向上が見込める可能性があります。
実際、各店舗では、
その地域性、ロケーション
によって、違いがありますので、一律のルールに縛られると、合理性に欠けるケースも想定されます。
そんな場合、従来型のフランチャイズ本部の姿勢だと、
加盟店とのトラブルの原因
になる場合もでてきます。
ですので、加盟店側の視点に立ったフランチャイズ本部を選ぶということが、フランチャイズ選びの大切なポイントになってくると言えます。
さいごに
加盟店の自由度が高いフランチャイズ本部といっても、中には、
本部としての役割がしっかりなされていない場合
もありますので、注意しましょう。
つまり、
加盟店に丸投げ状態の体制
のケースです。
そういったフランチャイズ本部ではなく、加盟店の経営を支援するなかで、
加盟店側の立場にたって、自由度のあるルールで運営されている会社
かどうかをチェックしましょう。
以上、ゆるい規約の「フランチャイズ」についてでした。