「ドーナツキング」という、米国カリフォルニア州のドーナッツ店を舞台にしたドキュメンタリー映画について知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
あまり知られていませんが、米国カリフォルニア州のドーナツ店約90%以上は、カンボジア系アメリカ人が経営しているドーナツ店です。その理由をドキュメンタリーで描いている、非常に興味深い映画です。
ドーナツのフランチャイズといえば、
ミスタードーナッツ
ですが、その他にも、
ダンキンドーナツ(Dunkin’ Donuts)
や、
クリスピー・クリーム(Krispy Kreme Doughnuts)
があります。
いずれも、米国発祥のドーナツチェーンですね。
ただ、あまり知られていないのですが、
米国カリフォルニア州のドーナツ店約90%以上は、カンボジア系アメリカ人
が経営しているドーナツ店です。
なぜ、カリフォルニア州だけ、カンボジア系アメリカ人の経営するドーナツ店が多いのかの謎が、この、
映画「ドーナツキング」
に詳細に描かれています。
それは、主人公の、
テッド・ノイというカンボジア人男性
から、全てははじまっています。
映画のなかでは、
多店舗経営に関するいろいろな気づき
があるのは、もちろん、
主人公の人生
についてのいろいろな教訓が学べる内容となっています。
フランチャイズを含めた、多店舗をお考えの際には、非常に参考になる映画と言えます。
内容に関して詳しく書いてしまうとネタばれになってしまうので、差しさわりのない範囲で記載しておきます。
なぜ、カンボジア系アメリカ人なのか
なぜ、カンボジア系アメリカ人の経営するドーナツ店が多いのか理由は、
カンボジアからの米国に逃れてきた方(難民)や、その家族が経営
されているからです。
1975年のポルポト政権や、1975年のベトナム軍の侵攻、それに続く内戦によって、多くの難民が発生し、米国へ逃れた方も多くおられるという歴史的なことが背景にあります。
その際に、カリフォルニアでドーナツ店を経営していた、同じカンボジア人の
テッド・ノイ氏
が、そういった方々へ経営の支援をしたという経緯があります。
もちろん、その際には一定の契約のもとに行ったことではありますが、現在の、
カリフォルニア州の、カンボジア系アメリカ人の経営するドーナツ店
の状況をみると、その功績は大きいと言えます。
ちなみに、難民をうみだした大きな要因である、
ポルポト政権
は、極端な民族主義的共産主義であり、知識層の虐殺を含め、カンボジアの社会基盤を完全に破壊したことで知られています。
まさに、共産主義の恐ろしいところです。
しかしながら、今、現在でも、日本国内に、
共産主義思想
の政党が存在し、また、それを支援しているひとがいるわけです。
まったく、こわいことです。
テッド・ノイ氏は、なぜ成功したのか
テッド・ノイ氏が成功した理由としては、まず、
支援した店舗が経営的にうまくいった
ということがあります。
テッド・ノイ氏が、ドーナツ店の経営ノウハウを熟知しており、それを各店舗に共有した、また、各店舗の経営者の方の努力が相乗効果として成果につながったといえます。
また、テッド・ノイ氏が店舗を支援する際には、
店舗の利益に応じたマージンを含む契約
をしていたことが、テッド・ノイ氏を成功者(アメリカンドリーム)に導いたと言えます。
テッド・ノイ氏の人生模様について
この映画は、ドキュメンタリーですので、
テッド・ノイ氏の人生
についても、赤裸々に描かれています。
その内容は、映画でご確認いただいたほうが良いでしょう。
さいごに
以前、読んだ本に、
マクドナルドは、ある意味、不動産業だ
というようなことが書いていました。
つまり、良い立地の場所をおさえて、それを加盟店に貸すことにより、賃料収入を得るという仕組みです。
フランチャイズ展開する上では、こういった「しくみ」も非常に重要なのかもしれません。
「ドーナツキング」のテッド・ノイ氏のビジネスモデルは、フランチャイズではありませんが、
しくみづくり
という点では、なにか共通するものがあるように感じます。
■DVD ▼
以上、「ドーナツキング」という映画についてでした。